新型コロナウイルスの感染拡大により、「ウィズ・コロナ」を模索しながらの生活。
旅行においても「新しい旅のスタイル」が必要です。
国をあげての観光業支援を目的とした「GoToトラベルキャンペーン」も7月22日よりスタートしました。
しっかり感染予防対策をして、「安心」「安全」に旅を楽しみたいですね!
しかし、漠然とこんな不安を抱えていませんか?

旅行には行きたいけど、
飛行機や新幹線、観光バスに乗っていくのは心配…

飛行機や新幹線は窓を開けることはできないし、
車内はちゃんと換気できるの?
結論
飛行機・新幹線・観光バスには「高性能換気システム」が備わっています!
車内の空気が常に清潔に保たれるようになっているのです。
今回は「飛行機」「新幹線」「観光バス」の「換気システム」と感染症対策についてまとめました。
・飛行機、新幹線、観光バスを利用した旅行が不安な方
・「安心」「安全」な旅行を楽しむための情報を求めている方
・「旅行にでかける」不安を少しでも解消したい方
飛行機は約3分で機内の空気が入れ替わる

飛行機は、上空のきれいな空気を常に客室内に取り込んでいます。
大きなジェット機でも、3分という短い時間で全ての空気が入れ替わるとは驚き…!
客室内の空気は機外に排出されるほか、高性能フィルターでろ過されて循環します。
その名も「HEPA(へぱ)フィルター」!
0.3ミクロン以上の粒子を99.97%捕集する能力があるとのこと。
※0.3ミクロン(㎛)=0.0003ミリメートル(㎜)
HEPAフィルターは、SARSなど過去の感染症パンデミックの際にも対策として有効視された、0.3ミクロンもの細かい粒子をとらえ、空気中の99.97%以上の不純物等をろ過する機能を持っています。メーカーの見解でも、このフィルターで新型コロナの飛沫を吸着できるとしています。
出典:ANAグループHP「機内の空気循環について」
病院の手術室の空調設備にも利用されているそうです。
客室内の空気が常に清潔であることがわかりますね。
スカイマークの動画では、機内の空気循環についてわかりやすく案内されています。(動画約40秒)
さらに!
科学的根拠に基づいて、IATA(国際航空運送協会)は「航空機内では感染リスクが低い」と発表しています。
感染の疑いのある18の主要航空会社のIATA非公式調査の結果
(2020年1月から3月に実施)
・乗客から乗客への感染が疑われる事例はありませんでした。
出典:ANAグループHP「機内の空気循環について」
・降機後にCOVID-19が確認された1,100人の乗客(2020年1月から3月の期間中)の接触追跡のより詳細な分析では、同じ飛行機に搭乗した10万人を超える乗客の間で、二次感染は見られませんでした。

チェックインから保安検査、機内での案内など、各社で感染症対策が行われているよ。

自分が出したゴミは自分で片付ける、搭乗・降機時はあわてずに、間隔を開けることも大切です♪
各社の感染症対策についてはこちらをご覧ください。
■JALグループ
■ANAグループ
■スカイマーク
■ピーチ
新幹線は6~8分で車両内の空気が入れ替わる

新幹線は高速で走るため、窓を開けることはできません。
しかし!
新幹線は気密性が高い=空気が滞留している、ということではありません。
新幹線には約6~8分ですべての空気が入れ替わる空調・換気システムが備わっています。
気密性を保ちながら空気循環を一定に行うことで、快適かつ新鮮な空気を取り入れた車両環境を作っているのですね。

JR西日本では、「新幹線の消毒・換気の仕組み」を動画で紹介しています。(動画約6分)
動画の3分05秒からはじまる「車内換気の実験動画」を見れば、新幹線車両内の空気の入れ替わりを、視覚的にとらえることができます。

できれば相席は避けたいな。
事前に混雑状況を確認したいんだけど…

JR各社では「シートマップ(座席表)」を見ながら指定席を購入することができるよ。
ネット予約・みどりの券売機で購入の際は活用しよう!
もちろん、みどりの窓口で駅員さんから購入する際も、間隔をあけた座席で指定することができます。
JR各社の感染症対策についてはこちらをご覧ください。
■JR東日本
■JR東海
■JR西日本
■JR北海道
■JR四国
■JR九州
大型観光バス・高速バスは約5分で車内の空気が入れ替わる

観光バスは荷物の持ち運びなく、出発地から目的地までらくらく移動できてとっても便利。
でも何となく「密」のイメージ…
そう思っている方もいるかもしれません。
実は…
大型観光バスは「外気導入運転(がいきどうにゅううんてん)」を使用することで、約5分で車内の空気すべてを入れ替えることが可能なのです。
日本国内を走る大型観光バス・高速バスは、ほとんどメイド・イン・ジャパン!
「いすゞ自動車」「日野自動車工業」「三菱ふそうトラック・バス」
この3社で日本国内の大型バス90%以上を占めています。
では、「外気導入運転(がいきどうにゅううんてん)」でどれほどの換気ができるのか??
中央交通株式会社は、日野自動車「セレガ」を利用した「5分の換気能力」実験動画を公開しています。(動画3分20秒)
「三菱ふそうトラック・バス」も大型バスの換気の仕組みと動画を公開しています。
「いすゞ自動車」の換気性能を証明する実験動画はこちら。(動画約2分)

すごーい!動画で換気機能が「見える化」されると、わかりやすいね!

大型観光バスを使ったバスツアーも安心して楽しめるね♪
旅行会社によっては、乗車人数を通常よりも減らして「3密」を避ける対策がとられているよ!
正しい知識をもって旅を楽しもう♪
飛行機・新幹線・観光バスの「換気システム」についてご紹介しました。
機内・車内で「安心・安全・快適に」過ごす機能が備わっています。
このような情報を知っているかどうかで、旅に出かける気分も変わりますよね。
そして、運輸に携わる多くの従業員さんたちの「徹底した感染症対策」が、旅の安心感を高めてくれています。
一番大切なのは、旅行者それぞれが「新しい旅のエチケット」を守ること。
正しい知識をもち、感染症予防に対する意識を高めて、旅行を楽しんでください♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました!