東京駅丸の内駅舎の真上に位置する「東京ステーションホテル」
大正時代に開業し、昭和・平成の時を経て2012年にリニューアルオープンしました。
開業から100年以上、歴史が息づくホテルです。
「一度は泊まってみたい…」
そんな方に、東京ステーションホテルの宿泊レビューをお届けします。
少しでも旅の参考になれば幸いです。

結論から言うと、めちゃめちゃ大満足な1日でした!

両親や大切な人にプレゼントする旅にもおススメです
東京ステーションホテルへのアクセス
東京ステーションホテルの最寄り駅は、その名の通り「東京駅」です。
ただ、東京駅に到着すればすぐにわかる、というほどアクセス方法は単純ではありません。
「東京駅丸の内南口改札」を目指しましょう!
詳しいアクセス方法は、こちらの記事でご紹介しています。
一足踏み入れば別世界!大理石のロビー
メインエントランスを入ると、高い天井にシャンデリア。
外国のホテルに来たような、高級感あふれるロビーです。
ロビーの床の大理石には、「クレマチス」の花をかたどった真鍮がはめ込まれています。
クレマチスの花言葉は“旅人の喜び”

粋だねぇ~
チェックインは15時から。
フロントでチェックイン手続きをする際に驚いたのは、徹底した感染症予防対策。
チェックイン手続きを担当する方とは別の係の方がスタンバイし、チェックイン時に使用したペンやタブレットを、1回1回、丁寧にアルコール消毒をしていました。
スタッフの皆さんの、感染症対策に対する意識の高さが感じられます…
旅行者としても安心ですし、マナーを守って旅を楽しもうという気持ちになりますね。
330mを超える長~い廊下
チェックインを済ませたら、係の方がお部屋まで案内して下さいました。
なんとまあ、長い廊下!!!
約330m、東京タワーを横に倒したくらいの長さです。
約100点以上のアートワークが展示されている
長い廊下の壁には、東京駅や東京ステーションホテルに関わる写真や絵画が展示されています。
作家の松本清張が、当時の209号室(現在の2033号室)によく滞在していたそうです。
その2033号室の前には、ミステリー小説『点と線』の冒頭部分と1950年代当時の「東京~九州」間の時刻表が展示されていました。
当時の客室からは、現在は見えない駅のホームを見渡すことができました。
同時期に発表された社会派ミステリーの代表作・小説「点と線」には、東京駅の13番線ホームから15番線ホームを見通せる時間帯“空白の4分間”がトリックに使用されています。
東京ステーションホテル「館内ツアーガイド」より
小説の世界に飛び込んだようで、何だかドキドキしちゃいます。
つい足をとめて見たくなる、ギャラリーのような廊下でした。
パレスサイド・コンフォートキングのお部屋
お部屋は2階のパレスサイド(皇居側)コンフォートキング。
広さは約34㎡ですが、天井が高いのでとても開放的です。
個人的には奥にある1人用ソファがお気に入り。座り心地と生地の手触りが良かった…
洗面化粧台&アメニティ
洗面化粧台も、床も大理石で重厚感あります。
アメニティは歯ブラシ・ボディタオル・綿棒・ヘアブラシなど揃っています。
化粧水や乳液などスキンケア類はないので、持参しましょう。
シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ボディローションは「HISTOIRES de PARFUMS(イストワール ドゥ パルファン)」というフランスのフレグランスブランド。
東京ステーションホテルをイメージした香りだそうです。
使用感は…普通です。

スイートルームのアメニティは「ブルガリ」らしい
バスルーム
広々としたバスルーム。
シャワーヘッドは大きめです。
湯沸かしポット・お茶・コーヒーなど
日本茶・ドリップコーヒー・紅茶など。
手軽なサイズの湯沸かしポットは便利ですね。
ワイングラス、湯呑み、ロックグラス、コーヒーカップなど多数。
正直、こんなにグラス使わないんだけど、飲み物の種類に合わせてグラスが使えるという安心感。
ワイン飲もうかな、という気になっちゃいます。
ミネラルウォーターも1人1本、冷蔵庫にあります。
東京ステーションホテルオリジナルペン&メモ帳
電気のスイッチやアラームはちょっぴりクラシカル。
東京ステーションホテルの名称が入ったペンと、原稿用紙をモチーフにしたメモ帳が心をくすぐります。
これらホテルオリジナルグッズは、東京駅丸の内駅舎の南ドーム1階のショップ「丹波屋」で販売されています。
館内ツアーガイドを片手に館内探検
チェックインの際に、東京ステーションホテルの館内説明が書かれた「館内ツアーガイド」を頂きました。
ただお部屋でじっとするだけではもったいない!
宿泊しないと見られない場所ばかりなので、ツアーガイドを片手に館内をめぐりました。
南ドーム・北ドームのアーカイブバルコニー
3階には南北それぞれのドーム近くに「アーカイブバルコニー」があります。
東京ステーションホテルの歴史や復原に関する資料が展示されています。
宿泊者しか見られない景色
南ドームの奥には、吸い込まれそうになりそうな螺旋階段。
くるくると、どこまでも続いていきそうな感じが、時の流れを表しているようでした。
丸の内改札を上から眺めるというのも、乙なもので。。宿泊者の特権です。
素敵すぎる…!アトリウムで朝食を
朝食は4階アトリウムにて。
駅舎の中だというのに、日の光が差し込むとても開放的なレストランです。
天井の高さは約9mで、ホテル内で最も広い場所。
素敵な朝ごはん、心ときめきます。
朝食時も徹底した感染症対策
朝食はブッフェスタイルです。
スマートかつ徹底した感染症対策が随所で見られました。
まず、ナイフ・フォーク・スプーン・お箸などは使い切りがセットされています。
飛行機の機内食で利用するような軽いプラスチック製のものですが、安っぽくなくレストランの高級感を損なわないよう配慮されたデザインです。
白い紙を広げると、マスクケースやオリジナル箸置きとしても機能する優れもの。
お料理は洋食と和食があり、種類が豊富!!
すべてが1人分ずつ小分けにされているので、トングを共有することなくブッフェを楽しめます。
ブッフェスタイルにおける感染症対策としては、利用者がビニール手袋をする等してトングを共有したり、「マイトング」を利用するタイプが多いのですが、お料理すべてを小分けにしたスタイルは初めてでした。
ビニール手袋の付け外しは正直わずらわしいし、マイトングも異なるお料理を取る際は汚れが気になる…そんなゲストの声に寄り添ってくれているかのような対応にとても感動しました。
ホテル側にとっては、手間もコストもかかることだと思います。
安全安心に、純粋に食事を楽しめるよう配慮の行き届いたおもてなしに、心から感謝です。
そして、朝食のお料理全部美味しかった!!!
チェックアウトは12時
東京ステーションホテルのチェックアウトは12時。
朝食を食べてからもゆったりお部屋でくつろいだり、館内見学を楽しめます。
非日常を思う存分満喫した1日でした。
東京ステーションホテル宿泊記まとめ
東京にいながら、別世界に来たような優雅なひとときを味わうことができました。
東京ステーションホテルは、特別な記念日や、大切な人と過ごす1日に利用するにもピッタリ。
客室タイプも様々なので、シチュエーションに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
②ホテルそのものが重要文化財。歴史を知ればさらに楽しめる!
③部屋タイプは様々。
パレスサイドやドームサイドなどシチュエーションや予算に応じて選ぶ。
参考:東京ステーションホテル客室一覧
④アトリウムでの朝食は絶品!
お料理がすべて小分けにされた新時代のブッフェスタイル
⑤徹底した感染症予防対策で安心
最後までお読みいただき、ありがとうございました!